日本語版 Windows で英語配列(US 配列)キーボードを使うときの注意点

日本語版 Windows で英語配列(US 配列)キーボードを使うときの注意点

公開日

英語配列(US 配列)のキーボードでも、日本語版 Windows で日本語入力や漢字変換はふだんどおり使えます。ただし、日本語配列(JIS 配列)のキーボードとは、記号の位置や日本語入力の切り替え方法が異なります。

海外メーカーのノートPCや、英語配列を指定して導入した PC を社内で使う場合は、使い始める前に Windows の配列設定と主な操作の違いを確認しておくと、入力ミスや「パスワードが通らない」といった問い合わせを減らせます。

※この記事は、Windows 11 と Microsoft IME で一般的な英語配列(US 配列)キーボードを使う場合を対象としています。英国配列(UK 配列)や独自配列の製品では、一部のキー配置が異なります。

1. Windows の表示言語とキーボード配列は別の設定

Windows の表示言語が日本語のままでも、英語配列キーボードは使えます。Windows を英語表示に変える必要はありません。

確認したいのは、実際のキーボードと Windows の配列設定が一致しているかです。英語配列キーボードを日本語配列の設定のまま使うと、キーの印字と入力される記号が一致しません。たとえば Shift + 2 で「@」ではなく「"」が入力される場合は、配列設定が日本語キーボードになっています。

Windows 11 での確認・変更手順

  1. [設定]→[時刻と言語]→[言語と地域]を開きます。
  2. [日本語]の右側にある[…]→[言語のオプション]を選択します。
  3. [キーボード レイアウト](または[ハードウェア キーボード レイアウト])の[レイアウトを変更する]を選択します。
  4. [英語キーボード(101/102 キー)]を選択します。
  5. 画面の案内に従って、サインアウトまたは再起動します。

項目名や表示位置は、Windows のバージョンによって異なる場合があります。キーボードメーカーの LEOPOLD の案内では、この設定の変更には管理者権限でのサインインが必要で、プラグ アンド プレイなどが原因で設定が変わってしまう場合があるとされています。

2. 日本語入力のオン・オフは「Alt + `」

一般的な英語配列キーボードには、日本語配列にある次のキーがありません。

  • 半角/全角
  • 変換・無変換
  • カタカナ/ひらがな/ローマ字

そのため、日本語入力のオン・オフは別の操作で行います。Microsoft IME では、Alt + バッククォート(`)で日本語入力のオン・オフを切り替えられます。バッククォートは、一般的な US 配列では数字の 1 の左隣、Esc の下にあるキーで、同じキーに「~」も印字されています。Shift を押す必要はありません。

切り替えに迷ったら、タスクバーの IME アイコンを確認します。アイコンをクリックして切り替えることもできます。

表示 入力状態
あ 日本語入力オン(ひらがな)
A 日本語入力オフ(半角英数字)

なお、Windows + Space は入力言語やキーボード レイアウトを切り替える操作で、Microsoft IME の日本語入力のオン・オフとは別の操作です。

3. よく使う記号の位置が変わる

英語配列に切り替えた直後は、アルファベットよりも記号の入力で戸惑いがちです。メールアドレスやパスワードで使う記号を先に確認しておくと安心です。一般的な日本語配列(JIS)と英語配列(US)の違いは次のとおりです(キーはそのキーに印字されている記号で示しています)。

入力する記号 日本語配列(JIS) 英語配列(US)
@ @ キー Shift + 2
" Shift + 2 Shift + '
' Shift + 7 ' キー
& Shift + 6 Shift + 7
( Shift + 8 Shift + 9
) Shift + 9 Shift + 0
= Shift + - = キー
+ Shift + ; Shift + =
: : キー Shift + ;
_ Shift + ろ Shift + -

慣れるまでは、以前の指の位置で入力せず、キーの印字を確認しながら入力するのが確実です。

「¥」とバックスラッシュ

US 配列には、日本語配列のような「¥」専用キーが通常ありません。Windows のファイルパスなどで使うバックスラッシュは「\」キーで入力します。バックスラッシュは、フォントやアプリによって円記号のように表示される場合があります。金額の表記で円記号を使う場合は、日本語入力で「えん」を変換するなど、用途に応じて入力してください。

4. Enter キーやスペースキーの形も違う

キー 主な違い
Enter JIS 配列の縦長の形に対し、US 配列は横長
スペース 変換・無変換キーがないため、US 配列のほうが長い傾向
Backspace 周囲のキー配置や横幅が異なる
Shift 製品によって長さや周囲の配置が異なる

日本語配列の感覚で Enter キーを押すと、隣のキーに触れることがあります。使い始めは Enter と Backspace の位置を確認しましょう。ノートPCや小型キーボードでは、矢印キー、Delete キー、ファンクションキーの配置も製品ごとに異なります。

5. ローマ字入力はそのまま使える

日本語入力をオンにすれば、英語配列でも通常どおりローマ字入力ができます。たとえば nihongo と入力して「にほんご」にし、Space で「日本語」に変換、Enter で確定します。入力中の文字列に対する次の変換操作も使えます。

キー 操作
F6 ひらがなに変換
F7 全角カタカナに変換
F8 半角カタカナに変換
F9 全角英数字に変換
F10 半角英数字に変換

ノートPCでは、ファンクションキーに音量や画面の明るさなどの機能が割り当てられていて、Fn キーとの同時押しが必要な場合があります。

一方、かな入力に慣れている方は注意が必要です。英語配列には通常かなの印字がなく、キーの構成も JIS 配列と異なります。かな入力を主に使う方がいる場合は、導入前に入力方法を確認してください。

6. パスワードの入力前に記号と Caps Lock を確認

配列の違いによる入力ミスは、入力内容が伏せ字になるパスワード欄では気づきにくくなります。サインインできない場合は、次の点を確認してください。

  • 「@」「"」「&」などを US 配列の操作で入力しているか
  • Caps Lock がオンになっていないか
  • 日本語入力がオフになっているか
  • サインイン画面の入力方式(配列)が想定どおりか

記号が印字どおりに入力できるかは、メモ帳などで Test@123!_"&() のようなダミーの文字列を入力して確かめられます。

7. 日本語配列のキーボードと併用するとき

英語配列のノートPCに日本語配列の外付けキーボードをつなぐなど、異なる配列を併用する場合は、それぞれで記号が正しく入力できるかを確認します。接続しただけで、各キーボードに合った配列に自動で切り替わるとは限りません。一方の配列に合わせた設定のままだと、もう一方のキーボードで印字と入力結果がずれることがあります。接続後に「@」「"」「:」などを試して、実際の入力結果を確認してください。

社内で配布するときのポイント

英語配列の PC を複数の社員に配布する場合は、次の準備をしておくと、使い始めの問い合わせを減らせます。

  • 配列設定は配布前に済ませる:設定の変更には管理者権限が必要なため、情報システム担当がキッティングの段階で[英語キーボード(101/102 キー)]に設定しておく。
  • 操作の違いを 1 枚にまとめて渡す:日本語入力の切り替え(Alt + `)と、この記事の記号の対照表を配布資料にしておく。
  • 初回サインインに立ち会う:記号を含むパスワードを設定する場合は、最初のサインインで入力を確認する。
  • かな入力の利用者を事前に確認する:かな入力を使う社員がいる場合は、日本語配列の外付けキーボードを用意するなどの対応を検討する。

よくある質問

英語配列キーボードを使うには、英語版の Windows が必要ですか?

必要ありません。日本語版 Windows で使えます。表示言語は日本語のまま、キーボードの配列設定を実際の製品に合わせてください。

「半角/全角」キーがなくても日本語を入力できますか?

入力できます。Microsoft IME では、Alt + ` で日本語入力のオン・オフを切り替えられます。

キーに書かれている記号と違う文字が入力されます。故障ですか?

配列の設定が一致していない可能性があります。まず、Windows のキーボード レイアウトが[英語キーボード(101/102 キー)]になっているかを確認してください。

コピーや貼り付けの操作も変わりますか?

Ctrl + C、Ctrl + V、Ctrl + X、Ctrl + Z などの基本操作は通常どおり使えます。ただし、記号キーを含むショートカットは、アプリの仕様や配列設定によって操作が異なる場合があります。

まとめ

英語配列キーボードは、Windows の配列設定を合わせ、日本語入力の切り替え(Alt + `)と記号の位置を覚えれば、日本語版 Windows でも問題なく使えます。社内で配布する場合は、配列設定と操作の案内まで準備しておくと、スムーズに使い始められます。

GEEKOM 法人ストアで取り扱うノートPC「GeekBook X14 Pro」は、US(英語)配列のキーボードを搭載しています。製品の仕様書(PDF)は資料ダウンロードページで公開しています。導入台数や配布前の初期設定(キッティング、有償)についても、お気軽にご相談ください。

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参考・出典

  1. Microsoft サポート「Microsoft 日本語 IME」:https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/hardware/input-devices/microsoft-japanese-ime
  2. Microsoft サポート「Windows のキーボード ショートカット」:https://support.microsoft.com/ja-jp/accessibility/windows/keyboard-shortcuts-in-windows
  3. Microsoft サポート「Windows で言語とキーボードまたは入力レイアウトの設定を管理する」:https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/hardware/input-devices/manage-the-language-and-keyboard-input-layout-settings-in-windows
  4. LEOPOLD「ハードウェアキーボードレイアウトの設定(Windows11の場合)」:https://leopold.co.jp/customer-support/faqlist/hkbsetting-win11/

※記事内の情報は公開日(更新日)時点のものです。製品の仕様・価格・提供状況は変更される場合があります。

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